ためしてガッテン 胸焼け 2つのタイプと対処法 動画 [健康]
2014年5月14日の 「 NHK ためしてガッテン 」 は、
「 胸焼け 」 について放送されました。
胸が締め付けられるように痛い 「 胸焼け 」。
誰でも一回くらいは経験があるのではないでしょうか。
医学的な正式名は 「 逆流性食道炎 」 とか 「 胃食道逆流症 」 と言われます。
ためしてガッテンでは、約5年前にも 「 胸焼け 」 について、いろいろ教えてくれましたが、今回は胸焼けの薬を飲んでも治らない人が4割もいることがわかり、その治らないニュータイプの 「 胸焼け 」 について解説してくれました。
まずは、一般的な胸焼けについて振り返りたいと思います。
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一般的な胸焼けの原因
一般的な胸焼けの原因は、ずばり、胃液の逆流です。
胸焼けした人の食道の壁の粘膜を調べてみると白く変色しています。胃から食道へ胃液が逆流し、粘膜が炎症を起こしているんです。
食道と胃の間には、「噴門(ふんもん)」と呼ばれる門があり、胃液の逆流を防いでいます。
しかし、食べすぎや飲みすぎ、さらには胃を圧迫する姿勢を続けるなどの原因で、この噴門がゆるむことがあります。すると酸を含む胃液が食道へ逆流し、粘膜を襲うのです。
一般的な胸焼けの対処法
- コップ一杯の常温の水を飲む
コップ一杯の水を飲む事で、出すぎている胃酸を薄める事ができる。 - ジュースやコーヒーを飲んではいけない
柑橘系の飲み物、コーヒー、アルコール類、カフェインを含む飲み物は、胃酸分泌が増し、さらに粘膜を傷つける可能性があるので、胸やけの時には飲まない方が良い。 - 消化の良い物をよく噛んで食べる
既に粘膜が傷ついている可能性があるので、「お粥、うどん」など消化の良いものをよく噛んで食べる事。 - 体の左側を下にして寝る
胃は下の写真のような形をしていて、食べた物はまず胃の上部にたまります。
左側を下にすると、食道は上にあるため、たとえ食べた物が上にたまっていても逆流しにくいです。 - 脂肪を多く含む食事を一気に食べない
揚げ物などの脂肪を多く含む食品を一気にたくさん食べると、脳が噴門をゆるめる指令を出してしまいます。
その結果、胃液が食道に逆流してしまいます。 - 食事中や食後は猫背にならない
猫背は胃の中の圧力が上昇して噴門に負担がかかって胃液が逆流しやすいです。
ニュータイプの胸焼け
ニュータイプの胸焼けは、胃液が逆流して起こる胸焼けとは違い、げっぷなどで起こる空気の逆流が原因です。
ストレスをかかえている時に、胃液を少量でも含んだげっぷがあると、食道の上部に多いTRPV1という、異物センサーが知覚過敏状態になるため、胸焼けを引き起こしてしまいます。
こうして胸焼けになると、胸焼けそのものがストレスとなって、さらに知覚過敏状態が進行し、悪循環に陥って胸焼けがどんどん悪化してしまいます。
このげっぷタイプの胸焼けは、次のような特徴があります。
- 食後以外でも不快感がある
- 胸の上部の症状が多い
- 市販薬の効き目があまりない
- 内視鏡検査で異常なしとされる
このニュータイプの胸焼けの治療法は、食道の知覚過敏を抑える食道粘膜保護薬のほかに、ストレス軽減のための抗うつ薬や安定剤などを処方する場合があります。
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