ためしてガッテン 9月24日 血液のにごりの原因と改善法 [健康]
ためしてガッテン 9月24日
血液のにごりの原因と改善法
2014年9月24日の 「 ためしてガッテン 」 では、
普通の健康診断では見つけられない、食後だけに起こる 「 血液のにごり 」 が動脈硬化を引き起こす危険があることや、その血液がにごる原因、そして、にごらなくするための改善法などが放送されました。
まず、そもそも番組のテーマである 「 血液のにごり 」 とは何か?ということですが、
「 血液のにごり 」 とは、血液の中でも、赤血球などの成分を分離して取り除いた後に残る、“血清”という液体が、通常は透き通っているのに、これがにごっていることです。
そして、この血液のにごりが起きる原因は、血液中の中性脂肪が増えたためです。
そして、厄介なことに、通常の健康診断で行う空腹時の血液検査では中性脂肪値は正常範囲内でも、食後まもなくだけ中性脂肪が異常増加する人がいるということです。
この食後まもなくだけに現れる血液のにごりは、食後高脂血症と呼ばれていて、動脈硬化 → 心筋梗塞などを引き起こす危険性があります。
血液のにごり(食後高脂血症)の原因
通常、食後の脂肪分は、中性脂肪として血液中を流れますが、血管内に存在するリポたんぱくリパーゼという酵素が中性脂肪を分解し小さな脂肪酸にして、全身の組織に取り込まれてエネルギーとして使われます。
ところが、太り過ぎなどのため、内臓脂肪が増加すると、脂肪細胞から 「 もう脂肪酸はいらないよ 」 という信号が出され、リポたんぱくリパーゼの数が減ってしまいます。
リポたんぱくリパーゼが減ってしまうと、血液中の中性脂肪が全部脂肪酸に分解されず、中途半端な大きさのレムナントという残りカスになり、それが血管の内壁に付着・蓄積して動脈硬化 → 心筋梗塞・狭心症となっていきます。
この食後高脂血症の人は、 心筋梗塞・狭心症の発症リスクが3倍と言われています。
そして、今のところ、通常の健康診断では、食後の血液検査はしなく、食後高脂血症発見専用の検査方法を現在開発中とのことですので、自分が該当するかもしれないと思う人は自分で気をつけるしかないのです!
血液のにごりを改善する方法
ポイントは血管中のリポたんぱくリパーゼの数を増やすことです。
- そのために、内臓脂肪を減らし、筋肉を増やします。
筋肉の毛細血管の中にはリポたんぱくリパーゼが多くあり、筋肉を鍛えれば、リポたんぱくリパーゼが活性化され、数も増えやすいです。
運動の目安は、軽く息が弾む程度の運動を継続的に行うことで、1日30分以上の早足ウォーキングがおすすめということでした。 - 果糖の摂り過ぎに注意する。
果糖を摂取すると肝臓に取り込まれ、その一部が中性脂肪に変わります。さらに果糖は、満腹感を感じにくいという特徴があるため、つい摂り過ぎてしまいがちです。
清涼飲料水などの表示を見れば、どれくらいの割合で果糖が含まれているかわかるので、とくに中性脂肪値が高めの人は、果糖の摂り過ぎ注意しましょう。
・高果糖液糖 果糖が90%以上
・果糖ぶどう糖液糖 果糖が50%~90%未満
・ぶどう糖果糖液糖 果糖が50%未満
コメント 0