たけしのみんなの家庭の医学 肝臓の病は歯周病が原因だった! 動画 [健康]
たけしのみんなの家庭の医学
肝臓の病は歯周病が原因だった!動画
“沈黙の臓器”と言われる肝臓は、お酒を飲み過ぎると肝炎を引き起こし、肝硬変 ⇒ 肝臓がんへと進行していきますが、
じつは、肝硬変になる原因はお酒の飲み過ぎだけではなく、日本人の8割が患っていると言われる 「 歯周病 」 も原因のひとつであることが、
2014年9月16日放送の 「 たけしのみんなの家庭の医学 」 でわかりました。
1970年には1万人に満たなかった肝臓がんの死亡者数は年々増加の一途をたどり、ここ20年は毎年3万人を超え続けていて、現在では4番目に死亡者数が多い要注意のがんとなっています。
肝臓はお腹の右上にあり、臓器の中で最も大きい臓器です。
また、栄養素をエネルギーに作り変えたり、有害物質を解毒したり、アルコールも分解したりする、とても働き者な臓器でもあります。
肝臓の病気と言えば、すぐにアルコールの飲み過ぎを想像しますが、近年の研究で、まったくアルコールを飲まない人でも肝臓を悪くするし、その患者さんの数はアルコール性の肝炎の患者さんと同じくらいいるということがわかってきました。
そして、また、そのメカニズムもわかってきました。
そのメカニズムとは、次の通りです。
- まず、生活習慣の乱れや肥満などから、肝臓の中に脂肪が付く脂肪肝になります。
この脂肪肝の人は、成人の30%、約3000万人いると言われています。 - 次に、歯と歯茎の間の磨き方が悪いと歯周病になり、歯周病菌が体内に侵入し血管を通って全身をめぐります。
- ただし、歯周病菌の多くは白血球が退治してくれます。
- しかし、歯周病菌の中のギンギバリス菌は生き残り、肝臓に到達します。
- ここで、健康な肝臓は刺激物質を出してギンギバリ菌を退治してくれますが、脂肪肝の場合、刺激物質に過剰に反応し細胞が炎症を起こし、そのため、脂肪肝から肝炎へと進行してしまいます。
このようにお酒を飲まない人が患う肝炎は、 「 NASH(非アルコール性脂肪性肝炎) 」 と呼ばれ、1~2割の人がNASHになる可能性があると言われています。
NASHは症状が出ない事が多いですが、早期発見してNASHの段階で治療をすれば、肝炎の前の脂肪肝の状態に戻す事ができます。
ただし、放置した場合、肝硬変になり肝臓がんになる可能性も秘めています。
肝臓の病気を早期発見するための2つの症状
- 一つ目は便秘や下痢。
腸内細菌のバランスが悪くなり、悪玉菌が増えると便秘、下痢、お腹が張るなどの症状が出て、悪玉菌が腸の壁を通過して肝炎を起こします。
乳酸菌などの善玉菌を飲むと肝炎が良くなったという報告もあります。 - 2つ目はいびき。
のどの奥の空気の通りが悪くなると、呼吸が一時的に止まる 「 睡眠時無呼吸症候群 」 になり、そうすると呼吸がうまくできなくなり、二酸化炭素が増え、レプチンが増加する事で肝臓が硬くなると言います。
脂肪肝を改善する方法
日常生活の中で階段を見かけたら、エスカレーターやエレベーターなどを使わないで、階段を上り下りする習慣をつけると、体全体の脂肪を減らす事ができるため脂肪肝も解消できます。
“階段を見たら脂肪の薬だと思う” ことがコツだということです。
また、日頃から食べ過ぎず、軽い運動をするが大切です。
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