ためしてガッテン 肝炎ウイルス検査で肝臓がんを予防する! [健康]
ためしてガッテン
肝炎ウイルス検査で肝臓がんを予防する!
2014年11月12日の 「 ためしてガッテン 」 は、
アルコールではなく、じつは、ほとんどの原因が 「 肝炎ウイルス 」 で起こる 「 肝臓がん 」 について放送されました。
また、肝炎ウイルスが原因の肝臓がんは、たった3分、ある簡単なことをするだけで、約8割なくせることが可能になった朗報も紹介されました。
がんの中で年間の死亡者数が第4位という肝臓がんは意外に簡単なことで予防できました。
その予防法の前に、現在では肝臓がんになる原因についてもよく解明されているので、まずは原因についてご説明します。
肝臓がんの原因の約80%はB型とC型の肝炎ウイルスの感染であり、アルコールが原因であることは、たったの5%ほどしかありません。
B型肝炎ウイルスは、輸血や予防接種などのほか、主に母親から感染するのでした。
出産時、子宮内で出血した血液や産道に付着した血液の中にB型肝炎ウイルスがいると、赤ちゃんの体内に侵入します。
1986年から全国的に出産時に母親がB型肝炎ウイルスに感染しているかどうか事前に検査していているので、母子感染の可能性があるのは、2014年11月現在、29歳以上の人と考えられます。
それに比べて、C型肝炎ウイルスは、母親からの感染はほとんどなく、昔の時代の輸血や注射針の使い回しなどが感染経路になります。
※現在では輸血や予防接種では、肝炎ウイルスに感染しないよう対策が取られていますので安心です。
そして、冒頭に書きました、たった3分、ある簡単なことをするだけで、肝臓がんを約8割なくせることが可能になった朗報とは、次のことです。
無料で受けられるかもしれない肝炎ウイルス検査
肝炎ウイルス検査は、近くの病院や保健所などで受けることができますが、番組で、全国の約300ケの病院や保健所を調べたところ、約9割の地域で病院でも肝炎ウイルス検査を受けられることがわかり、なんと、そのうちの約7割が無料でした。
検査方法は、簡単な問診のあと、採血をするだけなので、約3分で終わります。
地域によって、検査を受け付けている病院の数、検査の期間や対象年齢、無料で受けられる人数などに違いがありますので、まずは役所か保健所などにお問い合わせください。
※検査対象に含まれる場合、風邪で病院へ行った時についでに検査を受けられる可能性もあります。
そして、運悪く肝炎ウイルスに感染していた場合は、さっそく治療しましょう!
治療方法は次のとおりです。
肝炎ウイルスの治療方法
- B型肝炎ウイルスは、核酸アナログという薬で治療します。
副作用が少なく、感染者のウイルスを肝臓の奥に閉じ込め、活動させないようにする働きがあります。 - C型肝炎ウイルスは、 「 インターフェロン治療 」 と 「 飲み薬 」 を一緒に使うことで、免疫力を高めて肝臓内のウイルスを排除し、約9割の感染者のウイルスを完全に排除できるようになりました。
また、インターフェロンが効きにくい場合でも、2種類の飲み薬だけで約85%の感染者のウイルスを排除することができます。
肝炎ウイルスの治療は日々進歩しているため、過去に治療をやめてしまった人でも、今はウイルスを排除するチャンスがあります。
※薬には副作用もあるため、薬の選択や経過観察などが重要ですので、肝臓の専門医にご相談ください。
コメント 0