ためしてガッテン 目の加齢黄斑変性は緑黄色野菜で予防する! 動画 [健康]
ためしてガッテン 目の加齢黄斑変性は
緑黄色野菜で予防する! 動画
2014年11月19日の 「 ためしてガッテン 」 は、
目の加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)という聞きなれない病気について放送されました。
しかし、私達日本人は聞きなれないかもしれませんが、欧米では失明原因の第1位という病気で、あのノーベル賞を受賞した山中教授のiPS細胞が実際に治療で使われたいうことですよ。
目の加齢黄斑変性は、聞きなれない言葉の割には、日本人に1200万人以上も予備軍がいます。
1200万人と言えば、全人口の約9%にあたるので、約11人に1人が加齢黄斑変性の予備軍ということになります。
ということは、人ごとではなく、パソコンやスマホをよく見てブルーライトを浴びている方は、自分が加齢黄斑変性の予備軍であるかもしれないですからよく読んでおいた方が良いですよ。
加齢黄斑変性とは
まず、黄斑とは、モノを見るために一番重要な場所で、眼球の奥にある網膜の中心にあり、その下には明るさや色を認識するたくさんの視細胞があります。
そして、黄斑はくぼんでいるため、視細胞に光が届きやすくなっています。
そして、加齢黄斑変性とは、くぼんでいるはずの黄斑がふくらんでしまって、モノがぼやけて見えたり形がゆがんで見えたりする病気のことです。
特徴として、黄斑はふくらみだすとふくらむ速度が速く、1年未満でふくらんでしまうので、毎年人間ドックを受けていても、受けた後に発症すると重症になるまで見つからないということがあります。
加齢黄斑変性になる原因
青い光をたくさん浴びると、活性酸素が出てくるため、視細胞がダメージを受けます。
この時、 ドルーゼンと言われる視細胞の老廃物が黄斑付近にたまります。
このドルーゼンがたくさんたまっている人が加齢黄斑変性の予備軍であり、その数が日本人では1200万人ということなのでした。
このドルーゼンは目ヤニとして外に出てくるので、目に不調があり、目ヤニが多い人は加齢黄斑変性を疑ってみると良いと思います。
※加齢黄斑変性かどうか気になる方は、近くの眼科で眼底検査を受けることをおすすめします
そして、ドルーゼンが黄斑付近にたくさんたまると、体は免疫反応によってドルーゼンを排除しようとし、その結果、炎症が起こります。
すると今度は、炎症箇所に栄養を届けるために体は新しい血管を作り、この血管のせいで黄斑がふくらんでしまうのです。
そして怖いことに、新しくできる血管はもろいため、ちょっとしたことで破裂・出血することがあり、これが失明の原因となることもあるということです。
緑黄色野菜で加齢黄斑変性を予防する
先ほど青い光をたくさん浴びると、活性酸素が出てくるため視細胞がダメージを受けますと書きましたが、じつは、目の中にある黄斑色素に含まれるカロテノイドが青い光を吸収したり、活性酸素を撃退する働きがあります。
よって、その黄斑色素を増やせば良いわけで、それに役立つのが緑黄色野菜というわけです。
では、具体的にどの緑黄色野菜をどのくらい摂れば良いのかを次に記します。
黄斑色素を増やす緑黄色野菜
※カッコ内は、単品でとる場合の1日の摂取目安量です
- ほうれん草(1/3束)
- 小松菜(1/3束)
- チンゲンサイ(1/2束)
- ブロッコリー(1株)
これらはカロテノイドの一種、ルテインを含む緑黄色野菜で、少量の油と一緒にとると吸収率がアップします。
また、ルテインを含む緑黄色野菜と組み合わせて食べると、より予防効果がアップするものとして次があります。
抗酸化機能をアップさせる緑黄色野菜
- ビタミンC:パプリカなど
- ビタミンA:にんじん、春菊など
- ビタミンE:かぼちゃ、パセリなど
その他、牡蠣(かき)や煮干し、焼きのりなどに含まれる亜鉛にも抗酸化作用があります。
加齢黄斑変性になってしまった場合の治療法
予防するのが一番ですが、とはいえ、諸般の事情で加齢黄斑変性になってしまった場合、失明という最悪の事態になる前に、できるだけ早く治療しましょう。
現在では治療法の開発が進み、目に注射を打つ治療が行われており、黄斑の変形を約90%改善します。
そして嬉しいことに、視界のゆがみが改善されるだけでなく、視力改善効果も期待できます。
目に注射するとなると怖い気もしますが、注射針は最も細い針が使われ、点眼の麻酔薬も使うので痛みはほとんどありません。
また、眼球の上部から注射するので、針が刺さるところは見えず、数秒で終わります。
ただし、治療は根治療法ではないので、失明を防ぐには継続的に治療を受けるのが原則になります。
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