ためしてガッテン 12月17日 酒の量が同じなら女性の方が肝炎になりやすい [健康]
2014年12月17日の「ためしてガッテン」は、
「酒と肝臓と男と女SP」と題して放送されました。
酒と肝臓と男と女の関係について、主に次の3つの事について説明されました。
- 男性の女性化乳房
- 酒の量が同じなら女性の方がアルコール性肝炎になりやすい
- 酒に強くなると薬が効きにくくなる
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1.男性の女性化乳房
肝臓は、アルコールの分解の他にもさまざまな仕事をしていて、その一つとして、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンを分解する仕事もしています。
そして、大量の飲酒などで肝障害が起きると、正常に分解されなかったエストロゲンが血液中に多く溶け出すことになり、男性が女性のように乳房が大きくなる「女性化乳房」がみられることがあります。
逆に言えば、肝臓は沈黙の臓器と言われているので、男性に「女性化乳房」の症状が現れたら、自分は肝障害かもしれないと思って病院で検査してもらうとよいでしょう。
2.酒の量が同じなら女性の方がアルコール性肝炎になりやすい
最近ではお酒をよく飲む女性が増え、50年前と比べ若い女性は約4倍の人がお酒を飲むそうです。
お酒を飲み過ぎるとグラム陰性菌という腸内細菌が増殖します。
そして、このグラム陰性菌は死ぬと毒素になって肝臓へ運ばれます。
通常は肝臓でグラム陰性菌の毒素は処理されるのですが、女性の場合、女性ホルモンの働きで肝臓に炎症が起きる場合り、この結果引き起こされるのが「アルコール性肝炎」です。
肝臓だけでなく筋肉もアルコールを分解してくれますが、一般に女性は肝臓の大きさも男性より小さく、筋肉量も少ないのでアルコール分解量が少なくなります。
ですから、女性の飲酒量は男性の半分の1日1合程度にされることをオススメします。
若いからと言ってアルコール性肝炎になりにくいとは限らないのでご注意を。
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3. 酒に強くなると薬が効きにくくなる
お酒は体内でアルコール分解酵素によって分解されますが、アルコールの量が増え過ぎると新たにメオス(MEOS)(肝細胞にある酵素などの総称)という物質が現れ、アルコールの分解を手助けしてくれます。
ところが、メオスには薬を分解する働きもあるため、お酒を飲んでいない時でも薬が体内に入ると分解してしまいます。
その結果、薬の効き目が早く切れてしまいます。
メオスはすべての薬を分解するという訳ではありませんが、よくお酒を飲んでいる人で、薬の効き目が悪くなったと感じた人は、医師と相談シてみると良いでしょう。
また、約2ヶ月間飲酒量を減らせば、メオスを減らすことができます。
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